夜になると、秋の虫の声が賑やかです。
人間のつくる音楽も素晴らしいけれど、耳を澄まして季節の音を聴くことを時々、子どもたちに伝えるのも大切です。
テレビ、ゲーム、家電、駅のホーム、いたるところに合成された電子音があふれています。
電子音の強さに比べると、自然の音の美しさや、楽しさは控えめなので、聴こうと思わないと聴こえてこないこともあります。
今年の夏も何回か、台風の雨の音、風の音が家の壁や窓にぶつかってきました。
蝉の声は、いつの間にか、秋の虫の声に変わりました。詳しくわかりませんが、いろいろな種類の虫の声が聴こえます。
八王子は寒いので、冬になると、通学路の霜柱を踏んで歩きました。サクサクといい音がしました。
春になると、家の周りで姿は見つけられない鶯が鳴きます。子どもの鶯が練習しているのか、まだ長く鳴けないけれど、がんばっている感じに聴こえます。しばらくすると、本当に「ホー、ホケキョ」と上手に鳴けるようになります。
風の又三郎の冒頭は、9月1日の風の音です。
どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせすっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう.
大きな自然災害が続き、人間が地球や、自然に向き合い、大切に考えなければならない時です。
耳を澄ますことは、自分のためでもあり、地球の環境を想い、自然について考えることにもつながっていくと思います。