15日、16日山形県酒田市で、たくさんのお雛様を観てきました。
かつて江戸や京都、大坂(現大阪など)との交易で賑わった湊町酒田には、北前船により運ばれてきた、由緒ある雛人形が数多く残され、大切に保管されてきました。これらのお雛様を市内の観光施設などで一斉に展示しています。
酒田の旧家に伝わるお雛様は、非常に贅を尽くしたものが多いといわれています。お雛様だけでなく、日本三大つるし飾り「酒田の傘福」も展示されています。
本間美術館のひな人形の展示は66年も続いているそうです。
立派なお庭と歴史ある建物の中の、優雅で、贅沢で、価値あるお雛様たち。学芸員の方が丁寧にわかりやすく説明してくださいました。
人間の命の長さをはるかに超えた 長い年月、守られ、受け継がれてきた人形たちの表情は美しくて、何か不思議でした。人の想いや願いのこもった人形や、雛飾りが、酒田の人々の生活や出来事、豊かな文化や歴史を見守ってきたのだと感じました。