今回連弾の人気曲、フォーレのドリーを2組が演奏します。
2曲目のミ・ア・ウ、4曲めのキティ―ワルツは、そのタイトルと、メロディーが猫みたいで、てっきり猫の曲だと思っていました。ところが、解説によると、猫ではなく犬でした!
『ドリー』(Dolly)作品56:ガブリエル・フォーレが作曲したピアノ連弾のための6曲からなる組曲。
フォーレが妻のマリーを通じて親しくなった銀行家の娘エンマ・バルダック(後年のドビュッシー夫人)の娘で、1892年に生まれたエレーヌの誕生日祝いに書かれた曲を中心に編まれました。
タイトルの「ドリー」というのはエレーヌの愛称であり、フォーレはこの曲集をエレーヌに献呈。
第2曲ミ・ア・ウ(mi-a-ou)
1894年にエレーヌの2歳を祝う作品として作曲された。フォーレが元々与えたタ イトルは「メッシュー・アウル(Messieu Aoul!)」で、エレーヌが兄のラウルを呼ぶ幼児言葉だったのだが、出版社の勘違いで猫の鳴き声を示すこの名前になってしまったとされる。リズミカルなワルツ。出版社の勘違いも無理もないような、まるで猫が飛び回っているかのような感も与える。
第4曲キティー・ヴァルス(Kitty-vals)
1896年作曲。エレーヌ4歳の誕生日に贈られた。これも出版社がタイトルを勘違いしており、フォーレが元々与えたタイトルは「ケティ・ヴァルス(Ketty Valse)」。ケティとはラウルの飼い犬で、第2曲のリズミカルな印象とは対照的な穏やかで流れるようなワルツ。
これまで、猫らしく弾くように、と言ってきたことを反省しました。